【ドラッカー図解】経営資源の目標

ドラッカー著『マネジメント【エッセンシャル版】』を図解するシリーズ。シリーズ目次はこちら

前回の記事では「イノベーション」や「イノベーションの目標」について図にしました。今回は「経営資源の目標」についてまとめます。

図31: 経営資源の目標

ドラッカー「マネジメント」図解31

ドラッカーは「人材」と「資金」は企業の永続に不可欠で、その2つを得るには、企業が魅力的でなければならないと言っています。

人材と資金の獲得に関しては、特にマーケティングの考え方が必要である。
「われわれが必要とする種類の人材を引きつけ、かつ引き止めておくには、わが社の仕事をいかなるものとしなければならないか」「獲得できるのは、いかなる種類の人材か。それらの人材を引きつけるには何をしなければならないか」、あるいは「銀行借り入れ、社債、株式などわが社への資金の投入を、いかにして魅力あるものにしなければならないか」を問うことである。

大手企業のウェブサイトには「採用情報ページ」や「IR情報ページ」が用意されています。特に「採用ページ」に関してはスペシャルコンテンツを設けるということも珍しくはありません。

たとえばユニクロでは「新卒採用情報」「中途採用情報」「店舗スタッフ採用情報」の3つそれぞれに対してスペシャルコンテンツを用意し、人材を引きつけ、獲得するためのマーケティング活動を行っています。

例: ユニクロの採用情報

新卒採用情報

ユニクロ新卒採用情報

中途採用情報

ユニクロ中途採用情報

店舗スタッフ採用情報

ユニクロ店舗スタッフ採用情報

「人材」も「資金」も需要と供給の関係の上にあるものです。そうである以上、この2つに対し、マーケティングの考え方が必要になってくるのは避けて通れないことです。

特に知名度で人を引きつけることが難しい中小企業は、大手企業以上に工夫が求められます。それには、企業が何であるかを一言で表すようなメッセージがあるといいのだと思います。

「星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則」に一ローカル企業だった星野リゾート 星野佳路社長が就職説明会で参加者に魅力を感じてもらうために将来像を分かりやすく伝えることにしたとありました。

会社の将来像を分かりやすく伝えるために、「リゾート運営の達人」という経営ビジョンを定めた。(中略)明解で魅力的な経営ビジョンに基づいて会社の将来像を語る星野社長の姿は、学生にとって新鮮に映った。「何だか面白そうな会社だ」「分かりやすく筋の通った説明をしてくれる社長だ」と興味を持つ人が増えた。

この経営ビジョンは新卒採用対象者に向けてだけでなく社内に向けても語られるものとなり、共通の目標となったそうです。と同時に、人材を「引きつける」だけではなく、「引き止める」ためにも作用するものとなったのだと思います。

「人材」に対してのマーケティング活動の成果と言えるのではないでしょうか。

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