【ドラッカー図解】生産性の目標

ドラッカー著『マネジメント【エッセンシャル版】』を図解するシリーズ。シリーズ目次はこちら

前回の記事では「経営資源の目標」について図にしました。
今回は「生産性の目標」についてまとめたいと思います。

ドラッカーは生産性の差が、企業間に差をつける重要な要素の一つだと言っています。

入手する経営資源はほぼ同じである。独占というまれな状況を別にすれば、いかなる分野においても、企業間に差をつけるものはマネジメントの質の違いである。このマネジメントの質という致命的に重要な要因を測定する一つの尺度が、生産性すなわち経営資源の活用の程度とその成果である。

生産性の目標では、経営資源の活用程度とそこから得られる成果を定めることになります。

図32: 生産性の目標

ドラッカー「マネジメント」図解32

生産性は、三つの経営資源(物的資源・人材・資金)のバランスをとりながら向上させます。

一つの経営資源の生産性を向上させるために、他の経営資源の生産性を犠牲にするような場合、全体として生産性が落ちていないか注意が必要です。人材の生産性向上が、大量の物的資源投入によりもたらされるものであった場合に、全体の生産性は低下している可能性があります。

また、間違ってはいけないのは、低賃金・長時間労働による生産量の増加が、生産性の向上とは言えないという点です。なぜならば生産性は短期的に向上させても成果につながりにくいものだからです。

人材の生産性向上が、働く人に過剰な犠牲を強いるものであった場合、長期的に生産性を維持することはできません。したがって、人材に関する生産性の目標は、働く人が長期的に生産性を維持できるような内容でなければなりません。

三つの経営資源のバランス、それから継続性が「生産性の目標」を決める際に、ポイントとなります。

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