特別企画

【ドラッカー図解】マネージャーの役割

ドラッカー著『マネジメント【エッセンシャル版】』を図解するシリーズ。シリーズ目次はこちら

前回の記事では「マネージャー」は「専門家」の言葉を翻訳して組織全体に伝える役割があるということを図にしました。今回は「マネージャー」が果たす役割の、根本的な部分についてまとめます。

図47: マネージャーの役割

ドラッカー「マネジメント」図解47

「部分」を「全体」の成果につなげる

組織では、いろんな局面で経営資源(ヒト・モノ・カネ)が投入されています。マネージャーはそのような「部分」「部分」の動きを統合し、「全体」の成果として投入した資源以上の成果を上げられるようにする役割があります。

ドラッカーは次のように言っています。

それは、オーケストラの指揮者に似ている。
オーケストラでは、指揮者の行動、ビジョン、指導力を通じて、各パートが統合され生きた音楽となる。
したがってマネジャーは、自らの資源、特に人的資源のあらゆる強みを発揮させるとともに、あらゆる弱みを消さなければならない。
これこそ真の全体を創造する唯一の方法である。

前回の記事で書いたように、「マネージャー」が組織内の翻訳家とならなければいけないのは、人的資源である「専門家」の強みを発揮させるためです。

「現在」と「将来」を調和させる

2つ目の役割は、「現在」と「将来」それぞれに偏った判断を行わずに、両方を調和させて判断・行動を行うことです。

組織が活動を継続していくには、「将来」のための先行投資が不可欠です。一方で、「現在」起きている目の前の出来事をおろそかにするわけにもいきません。

「部分」と「全体」、「現在」と「将来」。マネージャーには俯瞰的な視点と長期的な視点とが求められます。

今回の記事と重なる内容を以前に書いたので、そちらもあわせてご覧ください。

次の記事:【ドラッカー図解】 マネージャーに必要な先天的資質と基本的能力

【ドラッカー図解】シリーズ目次

プロフィール

櫻田潤

櫻田 潤

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキング運営開始。2014年12月よりNewsPicks編集部でインフォグラフィックス・エディターとして記事執筆。研修・インベント講師や書籍執筆も行なっている。著書に『たのしいインフォグラフィック入門』ほか。

10 Nov, 2010