目立つばかりのインフォグラフィックよりもナイジェル・ホームズ氏をお手本に

イギリスのグラフィック・デザイナー Nigel Holmes(ナイジェル・ホームズ)氏は、インフォグラフィック・デザインの先駆的存在です。

雑誌「Time」(1978~1994年)向けの説明用途インフォグラフィック制作が代表的な仕事。

「ビジュアル・ストーリーテリング – インフォグラフィックが切り拓くビジネスコミュニケーションの未来」では、 もう一人の著名人 Edward Tufte(エドワード・タフティ)氏と対極のアプローチだと比較されています。

ナイジェル・ホームズ氏のアプローチが、近年のコンテンツ・マーケティングで注目されるいわゆる「インフォグラフィック」だとしたら、エドワード・タフティ氏のアプローチは見た人に判断を委ねる「ビジュアライゼーション」。

今回は、ナイジェル・ホームズ氏の作品を紹介します。

How Netflix Works

ほとんど言葉を使わずに「Netflix」のサービス利用イメージを伝えています。

ナイジェル・ホームズ インフォグラフィック 1
image by Nigel Holmes Explanation Graphics

Food Map

食べ物の名前にちなんで付けられた地名を指し示しています。

ナイジェル・ホームズ インフォグラフィック 3
image by Nigel Holmes Explanation Graphics

Two Mindsets

2つの思考の性質を比較しています。

ナイジェル・ホームズ インフォグラフィック 4
image by Nigel Holmes Explanation Graphics

つぎのグラフィックは英語内容があまり理解できていないので概略は省きますが、グラフィックがとても素晴らしい。

ナイジェル・ホームズ インフォグラフィック 5
image by Nigel Holmes Explanation Graphics

先ほどエドワード・タフティ氏のアプローチと比較して、ナイジェル・ホームズ氏のアプローチを「いわゆるインフォグラフィック」と書きましたが、と言っても近年増えてきた目立つことを重視したインフォグラフィックと比べたら、「説明」をないがしろにしていない点が大きく違います。

エディトリアルの経験を持つのが大きいのでしょうね。

インフォグラフィックをマーケティング・ツールとしてしか見ていないと、「説明」の観点がおろそかになる危険性があります。

「目立つ」ことではなく、「情報を伝える」のがインフォグラフィックの本質。
ナイジェル・ホームズ氏の作品はグラフィックの描き込みに余分な要素がなく、インフォグラフィック・デザインの良いお手本になります。
Nigel Holmes Explanation Graphics

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プロフィール

櫻田潤
櫻田 潤(さくらだ・じゅん)

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキングを運営。あわせて、インフォグラフィックのデザインも始める。2014年、NewsPicksにインフォグラフィック・エディターとして参画。ビジュアルを用いた記事を多数、執筆デザイン。2017年よりNewsPicksのクリエイティブを統括。著書に『たのしい インフォグラフィック入門』『図で考える。シンプルになる。』ほか。