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デザインの参考に。漫画の神様が挙げる漫画の3要素

手塚治虫著『マンガの描き方』より、ピクトグラムやアイコン・デザインの参考になる考え方を紹介します。

絵の特徴は、「省略」「誇張」「変形」の3要素で表現すると良いと手塚氏は述べています。

手塚治虫 マンガの描き方 漫画の3要素

漫画の原点は、子供の落書き。

小さい子の絵には、まず、ものの形の「省略」がある。手の指の一本一本まではけっして描かない。しかし手なのだ。それから「誇張」もある。頭を福助のみたいに大きく描くのがそれだ。人間大の草花だって、そうである。三つ目に、「変形」もある。自分の描きやすいように、好き勝手に形を変えて描いている。しかも、それが人なら人、犬なら犬と、ちゃんときまっているのだ。

3要素を取り入れることで絵に特徴が生まれ、その絵が小さく描かれても何について描かれたものなのかがわかります。

たとえばミッキーマウスは、ネズミを「省略」、耳や手足を「誇張」、耳はありえない位置に「変形」(特に横顔のとき)して描かれています。

それらが特徴となり、小さく描いてあってもミッキーマウスだと認識されます。

この考え方は小さく扱われることが多いピクトグラムやアイコンも同じです。

細かく描き込むのではなく「省略」、伝えたいことを「誇張」、本来のサイズや動作を無視した「変形」が行われます。

ピクトグラム 転倒注意

ピクトグラムやアイコンをデザインする際は、漫画の3要素「省略」「誇張」「変形」を意識してみるとよいでしょう。

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プロフィール

櫻田潤

櫻田 潤

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキング運営開始。2014年12月よりNewsPicks編集部でインフォグラフィックス・エディターとして記事執筆。研修・インベント講師や書籍執筆も行なっている。著書に『たのしいインフォグラフィック入門』ほか。

09 Sep, 2013