【ドラッカー図解】コミュニケーションを成立させるもの

ドラッカー著『マネジメント【エッセンシャル版】』を図解するシリーズ。シリーズ目次はこちら

前回の記事では、行動を決める(意思決定する)際には2つの指針があるということを図にしました。今回は「コミュニケーション」についてまとめます。

ドラッカーは次のように述べています。

コミュニケーションを成立させるものは、受け手である。コミュニケーションの内容を発する者、すなわちコミュニケーターではない。彼は発するだけである。

「受け入れる」「受け入れない」の判断は受け手に委ねられています。コミュニケーションを成立させるには、受け手側の「受け入れ範囲」を知る必要があります。

図52: 受け手の「受け入れ範囲」

ドラッカー「マネジメント」図解52

受け手の「受け入れ範囲」は狭く、コミュニケーションを成立させるには、似たような価値観、似たような背景を持った者同士でないと難しそうに感じられます。

同質化はコミュニケーション成立(意思決定)を早め、生産性と際立った特徴を生むと思うので、僕はそんなに悪いことだと感じていません。

ただ、行き詰まりが来た時、あるいはさらなる成長拡大を目指した時に、別の価値観、別の背景を持つ人を求めるようになり、コミュニケーションが成立しない、という問題が起こるようになるのだと思います。

ドラッカーはコミュニケーション成立に不可欠なものとして、発信者と受け手の「経験の共有」を挙げています。

次の記事:【ドラッカー図解】 経験の共有

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プロフィール

櫻田潤
櫻田 潤(さくらだ・じゅん)

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキングを運営。あわせて、インフォグラフィックのデザインも始める。2014年、NewsPicksにインフォグラフィック・エディターとして参画。ビジュアルを用いた記事を多数、執筆デザイン。2017年よりNewsPicksの全体クリエイティブを統括。著書に『たのしい インフォグラフィック入門』『シンプル・ビジュアル・プレゼンテーション』