【ドラッカー図解】経験の共有

ドラッカー著『マネジメント【エッセンシャル版】』を図解するシリーズ。シリーズ目次はこちら

前回の記事では、コミュニケーションを成立させるためには受け手側の「受け入れ範囲」を知る必要があるということを図にしました。今回はコミュニケーション成立の前提となる「経験の共有」についてまとめます。

ドラッカーは、「コミュニケーションが成立するには経験の共有が不可欠」だと述べています。そして、経験を共有する方法として、「目標管理」を挙げています。

図53: 経験の共有

ドラッカー「マネジメント」図解53

『マネジメント【エッセンシャル版】』から引用します。

目標管理こそコミュニケーションの前提となる。目標管理においては、部下は上司に向かい、「企業もしくは自らの部門に対して、いかなる貢献を行うべきであると考えているか」を明らかにしなければならない。(中略)部下は、目標管理によって、他の方法ではできない経験を持つ。この経験から上司を理解する。

たしかに「目標管理」は、部下が上司の「見方」を経験する機会になるかもしれません。ただ、その一方で、上司が部下の「見方」を理解することも必要です。

上司が部下の立場で仕事をしていたときと比べ、仕事の内容が多様化・複雑化していることも多くなっているような気がします。双方が立場の違いを超えて「経験の共有」をするには、共通言語があるとスムーズです(たとえば図解)。

異なる立場の人が「同じ事実」を共通のツール(共通の方法)で可視化してみる。そうすることで、お互いの「見方」の違いが明確になり、理解も深まります。

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プロフィール

櫻田潤
櫻田 潤(さくらだ・じゅん)

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキングを運営。あわせて、インフォグラフィックのデザインも始める。2014年、NewsPicksにインフォグラフィック・エディターとして参画。ビジュアルを用いた記事を多数、執筆デザイン。2017年よりNewsPicksのクリエイティブを統括。著書に『たのしい インフォグラフィック入門』『シンプル・ビジュアル・プレゼンテーション』