ドラッカー図解: 企業に起こる5つのパラダイムシフト(3/5)

P.F.ドラッカー著書「ネクスト・ソサエティ」を図で理解するシリーズ。シリーズ8番目の記事を表示中。シリーズ目次はこちら

今回も前回の記事につづいて、「ネクスト・ソサエティ(異質の次の社会)」で企業に起こるパラダイムシフトについてまとめたいと思います。

3つ目は、統合から分散へのパラダイムシフトです。

図9: 事業活動の分散化

ドラッカー「ネクスト・ソサエティ」図解9

1920年代、フォード社は事業活動に必要なあらゆる活動を内製化しようとしたと「ネクスト・ソサエティ」にあります。

フォード社は、ほとんどあらゆる自動車部品を自ら製造し、組み立てた。鉄鋼、ガラス、ゴムまで生産した。ゴム園をアマゾンで経営した。部品の搬入と完成車の搬出のための鉄道まで敷いた。実現はできなかったが、販売とアフターサービスまで手がけようとした。

いま、この話を聞くと、その壮大さに驚くとともに、「販売」と「アフターサービス」を後回しにしたことを不思議に感じます。

現在であれば、「販売」と「アフターサービス」を自社で行い、企画やマーケティング活動にフィードバックする流れが欠かせないと思います。

ファーストリテイリングのアニュアルレポート(2010年)に「ユニクロのビジネスモデル」が図で紹介されています(28ページ)。
アニュアルレポート | FAST RETAILING CO., LTD.

そこに掲載されている「SPA(アパレル製造小売企業)」のモデル図を見ると、材料と商品の生産活動をアウトソーシングしていることがわかります。
その一方で、販売・マーケティング・企画・品質管理・在庫管理を内部で行っています。

業界は違いますが、アップルも、ユニクロと似たモデルになっているような気がします。
どの工程をアウトソーシングするのかは、自社のコアバリューをどこに置くか決めることで見えてくると思います。

僕は個人にもこの考え方は必要だと考えています。
自分の「強み」「専門分野」を見つけ、それ以外を他の人にアウトソーシングしていければ、生産的な生き方ができるのではないかと模索中です。

書籍参考ページ

今回の記事は、「ネクスト・ソサエティ」(Amazonで見る)の38〜39ページ、41〜43ページをもとに書いています。

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