ドラッカー図解: 技術の変化を知る方法

P.F.ドラッカー著書「断絶の時代」を図で理解するシリーズ。シリーズ5番目の記事を表示中。シリーズ目次はこちら

前回の記事では「技術の変化」と「市場の変化」を知ることの必要性を図にしました。
今回は「技術の変化」を知る方法についてまとめたいと思います。

ドラッカーは次のように述べています。

技術は命令では生み出せない。労働力と資金を投じてもそれだけでは期待できない。
もちろん技術は人の力によってのみ実を結ぶ。しかるに実際には、変化をもたらすために最高の頭脳を投入することはほとんどない。昨日を若干生き延びさせるための絶望的な試みに浪費してしまう。まさにそのようなとき、その産業の外にいる創造的な人たちが機会を見つけて動きだす。そして直ちに大きな変化をもたらす。

図6: 技術の変化を知る方法

ドラッカー 断絶の時代 図6

iTunesは音楽産業の外側から音楽の買い方、聴き方を変えました。
iPhoneやグーグルのAndroidは、携帯電話産業に変化をもたらしつつあります。
AmazonはKindleで書籍の買い方、読み方を変えました。
また、カーシェアのZipcarをはじめとするシェア・サービスが消費を変えようとしています。

産業の内部の者がしがらみによって身動きできない間に、産業の外から大きな変化が持ち込まれます。

一昔前まで、「技術」と言えば、業界特有のものでした。それが、今は業界を超えた用途で使われるようになってきています(参考記事)。
業界内だけの競争だったものが、「業界間の競争」になっていることを意識する必要があると思います。

特に「古くからある産業」「特定の顧客としか取り引きがない閉ざされた産業」に身を置く人は、「技術の変化」を知るために、産業の外側の人と話す機会を増やした方がいいと思います。

書籍参考ページ

今回の記事は、「断絶の時代」(Amazonで見る)の29〜33ページをもとに書いています。

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