特別企画

ドラッカー図解: 個人のアイデンティティ

P.F.ドラッカー著書「プロフェッショナルの条件」を図で理解するシリーズ。シリーズ2番目の記事を表示中。シリーズ目次はこちら

前回の記事では、「新しいキャリアの準備」の必要性を図にしました。
今回は「個人のアイデンティティ」についてまとめたいと思います。

ドラッカーは次のように述べています。

1950年代、60年代のアメリカでは、パーティで会った人に何をしているかを聞けば、「GEで働いている」「シティバンクにいる」など、雇用主たる組織の名前で返ってきた。(中略)ところが今日、アメリカでは「冶金学者です」「税務をやっています」「ソフトウェアの設計です」と答えが返ってくる。少なくともアメリカでは、知識労働者は、もはや自らのアイデンティティを雇用主たる組織に求めなくなっており、専門領域への帰属意識をますます強めている。

図2: 個人のアイデンティティ

プロフェッショナルの条件 図2

企業外の集まり、プロジェクトに参加する機会が増えてきているのですが、「帰属先=組織」から「帰属先=専門分野(得意分野)」への変化は実感があります。

僕が参加している活動では「どんなことをできるか?」「どんなことをやってきたか?」が大事で、「どこに勤めているか?」はあまり意味を持ちません。
付け加えるなら、年齢差も意味がなく、実力主義です。

そうなったときに個人として専門分野に根ざした「アイデンティティ」がないと、集まりや活動に参加できたとしても、なかなか覚えてもらえず苦労します。

また、前回の記事で書いたように、労働人生が企業寿命より長くなった場合にも、個人の「アイデンティティ」は重要になってくると思います。

書籍参考ページ

今回の記事は、「プロフェッショナルの条件」(Amazonで見る)の「はじめに」をもとに書いています。

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プロフィール

櫻田潤

櫻田 潤

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキング運営開始。2014年12月よりNewsPicks編集部でインフォグラフィックス・エディターとして記事執筆。研修・インベント講師や書籍執筆も行なっている。著書に『たのしいインフォグラフィック入門』ほか。

05 Jul, 2011