ドラッカー図解: フェイスブック型組織

P.F.ドラッカー著書「プロフェッショナルの条件」を図で理解するシリーズ。シリーズ3番目の記事を表示中。シリーズ目次はこちら

前回の記事では、「個人のアイデンティティ」に関して図にしました。
今回は、専門分野をもった個人が増えるにつれて、「組織」がどんな形に変化していったらいいのかを考えてみたいと思います。

ドラッカーは次のように述べています。

知識社会では、専門知識が、一人ひとりの人間の、そして社会活動の中心的な資源となる。(中略)とはいえ、個々の専門知識はそれだけでは何も生まない。他の専門知識と結合して、初めて生産的な存在となる。知識社会が組織社会となるのはそのためである。企業であれ、企業以外の組織であれ、組織の目的は、専門知識を共同の課題に向けて結合することにある。

知識を資源として働く人は、一人では総合的なインパクトを社会に与えづらいため、他の知識を持った人や組織とコラボレーションをする必要がでてきます(例: フリーエージェント)。
個人や組織の専門化が進むほど、「組織」や「組織的な行動」は成果への影響を強めます。
これは企業活動に限らず、非営利組織や企業外のプロジェクトでも同じ状況になってきているように思います。

では、「組織」はどんな形を目指せばいいのでしょうか?
知識労働者のための組織モデルとして、一つ考えられるのは、フェイスブック型組織だと思います。

図3: フェイスブック型組織(知識労働者のための組織)

フェイスブック型組織

上図は先日紹介したインフォグラフィック「Organizational Charts」をもとに考えたものです。
フラットさを保ちつつ、バラバラにならないためにはその組織活動の中核に「共感」できるものが必要になってきます。
それが、フェイスブックの場合は、「世界のオープン性と透明性を高めていく」というビジョンになるかと思います(参考: Facebookの原則)。

個人の専門知識が最大限活用される社会になるために、階層型組織から、フラットなフェイスブック型組織への転換が起こることを期待しています。

書籍参考ページ

今回の記事は、「プロフェッショナルの条件」(Amazonで見る)の3〜32ページをもとに書いています。

記事に関係する本

プロフィール

櫻田潤
櫻田 潤(さくらだ・じゅん)

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキングを運営。あわせて、インフォグラフィックのデザインも始める。2014年、NewsPicksにインフォグラフィック・エディターとして参画。ビジュアルを用いた記事を多数、執筆デザイン。2017年よりNewsPicksの全体クリエイティブを統括。著書に『たのしい インフォグラフィック入門』『シンプル・ビジュアル・プレゼンテーション』