特別企画

ドラッカー図解: 成果を阻害する4つの現実

P.F.ドラッカー著書「プロフェッショナルの条件」を図で理解するシリーズ。シリーズ5番目の記事を表示中。シリーズ目次はこちら

前回の記事では、組織と知識労働者の関係について図にしました。
今回は、「成果を阻害する4つの現実」についてまとめたいと思います。

ドラッカーは次のように述べています。

組織に働く者の置かれている状況は、成果をあげることを要求されながら、成果をあげることがきわめて困難になっている。(中略)通常、彼らは、自分ではコントロールできない四つの大きな現実にとりまかれている。それらの現実は、いずれも組織に組み込まれ、日常の仕事に組み込まれている。それらのものと共生するしか選択の余地はない。

図5: 成果を阻害する4つの現実

ドラッカー プロフェッショナルの条件 図5

これら4つの問題は、どれも入り組んでいます。
「時間」を作るにも、「惰性」を改善するにも、他の人のさらなる「協力」が必要になります。
また、「視野」を広げるには、組織外のことに使える「時間」や組織の「理解(協力)」が必要になります。

このように連鎖した問題だと思いますが、僕はこの中では4番目に挙げた「視野」の問題を一番重視しています。

組織の外で起こっていることを知るにつれ、「機会」や「危機」を感じられます。
それらは、他の3つの問題を無理矢理にでも変えてしまう「パワー」になり得ます。
組織の中に外部活動する人を増やすことは、知識労働者が「成果」をあげ易い組織へと転換するのに有効だと思います。

「コトラーのマーケティング3.0」(Amazon)に、IBMは社員がブログを持つことを奨励していて、会社の内容についても書くことが許されているとありますが、これも外部活動の一例だと思いました。

書籍参考ページ

今回の記事は、「プロフェッショナルの条件」(Amazonで見る)の71〜74ページをもとに書いています。

記事に関係する本

プロフィール

櫻田潤

櫻田 潤

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキング運営開始。2014年12月よりNewsPicks編集部でインフォグラフィックス・エディターとして記事執筆。研修・インベント講師や書籍執筆も行なっている。著書に『たのしいインフォグラフィック入門』ほか。

19 Jul, 2011