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ドラッカー図解: 成果をあげる人間関係

P.F.ドラッカー著書「プロフェッショナルの条件」を図で理解するシリーズ。シリーズ8番目の記事を表示中。シリーズ目次はこちら

前回の記事では、「成果をあげる人の共通点」に関して図にしました。
今回は、「成果をあげる人間関係」についてまとめたいと思います。

ドラッカーは次のように述べています。

人間関係に優れた才能をもつからといって、よい人間関係がもてるわけではない。自らの仕事や人との関係において、貢献に焦点を合わせることにより、初めてよい人間関係がもてるのである。(中略)貢献に焦点を合わせることによって、横へのコミュニケーション、すなわちチームワークが可能となる。「私の生み出すものが成果に結びつくためには、誰がそれを利用してくれなければならないか」との問いが、命令系統の上でも下でもない人たちの大切さを浮き彫りにする。

図8: 成果をあげる人間関係

ドラッカー プロフェッショナルの条件 図8

企業名、部署名、役職名は、その人が実際、どんなことをできる人なのかを第三者に対して明確に示していません。

「成果」に向かってチームを組もうと思っても、「権限」に焦点を当てていると、意味もなくチームに参加しているだけの人を生むことになります。
そして、その人が黙っている分にはまだ良いのですが、ネガティブな発言を繰り返すようだと、「権限」を持つだけにチームの生産性を大きく下げてしまいます。

それに対し、「貢献」に焦点を当てた場合、必要な人数で、それぞれの「強み」を活かしたチームを作ることができます。
お互いが個々の能力(貢献)に尊敬を持つことが前提になりますが、「権限」に対して尊敬を持つよりも、受け入れ易いと思います。

何ができるのかを外に示している人は、「貢献」に焦点を当てたチームから声が掛かる可能性が高まります。
より意味のある仕事をしていくには、自分のやれることを情報発信する必要があると思います。
外に向けた情報発信を低コストですぐ始められる時代に僕たちは生きています。
あとは「道具」をどう使っていくかが試される時であると思います。

書籍参考ページ

今回の記事は、「プロフェッショナルの条件」(Amazonで見る)の83〜93ページをもとに書いています。

記事に関係する本

プロフィール

櫻田潤

櫻田 潤

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキング運営開始。2014年12月よりNewsPicks編集部でインフォグラフィックス・エディターとして記事執筆。研修・インベント講師や書籍執筆も行なっている。著書に『たのしいインフォグラフィック入門』ほか。

25 Jul, 2011