特別企画

ドラッカー図解: コミュニケーション・ギャップ

P.F.ドラッカー著書「プロフェッショナルの条件」を図で理解するシリーズ。シリーズ11番目の記事を表示中。シリーズ目次はこちら

前回の記事では、成長し続けるにはどうしたら良いかをまとめました。
今回は、「コミュニケーション・ギャップ」について書きたいと思います。

ドラッカーは次のように述べています。

情報が多くなっても、その質がよくなっても、コミュニケーションに関わる問題は解決されないし、コミュニケーションギャップも解消されない。逆に、情報が多くなるほど、機能的かつ効果的なコミュニケーションが必要になる。つまり、情報が多くなれば、コミュニケーションギャップは、縮小するどころか、むしろ拡大しやすくなる。

図11: コミュニケーション・ギャップ

ドラッカー図解 プロフェッショナルの条件 図11

コミュニケーションは、受信者が情報を受け取って(知覚して)成立します。
組織内であろうと組織外であろうと、情報発信者が、発信する情報量を増やすことはとても簡単です。

電話、メール、SNS、ブログ、Twitterなど情報発信ツールは既にたくさん用意されていて、情報を流すこと、溜めておくことは難しくありません。

その一方で、受信者は、いろんなものに目を通す必要が出てくる、重要なものとそうでないものとの区別がわからなくなる、といった状況に陥り、これがコミュニケーション・ギャップを拡大させます。

発信者は、発信している情報すべてを共有している気になるのではなく、タイミングが合ったものだけ伝わったと考えた方がいいのだと思います。

また、発信ツールの中から一つ中心を決めるのが大事なことのように思います。
そのツールは、巨大な情報の塊にするのではなく、ハブとして機能させるのが良いのではないかと思っています。
すべての情報の「詳細」を網羅した巨大データベースではなく、「概要」がさらっと見れて、「詳細」は別ツール(リンク先)に任せてしまいます。

情報発信者は、必要な情報を後から簡単に取り出せる状況にしてあげること、それから「本当にこの情報がその相手に今必要か」、情報発信する内容、相手、タイミングについて考えを持たないといけないのだと思います。

書籍参考ページ

今回の記事は、「プロフェッショナルの条件」(Amazonで見る)の169〜176ページをもとに書いています。

記事に関係する本

プロフィール

櫻田潤

櫻田 潤

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキング運営開始。2014年12月よりNewsPicks編集部でインフォグラフィックス・エディターとして記事執筆。研修・インベント講師や書籍執筆も行なっている。著書に『たのしいインフォグラフィック入門』ほか。

31 Jul, 2011