特別企画

【ドラッカー図解】生産性の向上

ドラッカー著『マネジメント【エッセンシャル版】』を図解するシリーズ。シリーズ目次はこちら

前の記事で、企業の目的である「顧客の創造」に必要な基本機能は「マーケティング」と「イノベーション」だということを図にしました。

この2つの機能が企業の創造的な機能だとしたら、これに加えて「顧客の創造」には管理的機能が必要だとドラッカーは言います。この機能は「生産性の向上」を担い、企業の成果を左右するのだと。

図14: 企業の管理的機能

ドラッカー「マネジメント」図解14

「生産性の向上」とは資源(物的資源・人材・資金)の有効活用を意味します。つまり、少しの資源で大きな成果を上げるにはどうするか、ということを考えます。

図15: 生産性向上に影響する要因

ドラッカー「マネジメント」図解15

上にある要因を考慮し「生産性の向上」努力を行うことが、「マーケティング」と「イノベーション」の成果を大きく左右します。

生産性が悪ければ、どれだけ「マーケティング」と「イノベーション」が実行されたとしても利益が出せず、結果、活動を継続することができなくなってしまいます。

生産性に関して印象的なのは次の言葉です。

収益が見込める事業すべてに進出すべきであるとはかぎらない。いかなるマネジメントにも能力と限界がある。したがって、それぞれの企業とそのマネジメントに特有の能力を活用し、特有の限界をわきまえることも、生産性を左右する。

「生産性の向上」はいろんな企業で当然の取り組みとして検討がなされていると思います。しかし「限界をわきまえる」ことが出来ていないために、なかなか成果が出ない場合もあるのではないのでしょうか。

すべてに力を入れてしまうことが生産性を下げる要因だという点は気をつけたいところです。

次の記事:【ドラッカー図解】意思決定と企業の使命

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プロフィール

櫻田潤

櫻田 潤

プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキング運営開始。2014年12月よりNewsPicks編集部でインフォグラフィックス・エディターとして記事執筆。研修・インベント講師や書籍執筆も行なっている。著書に『たのしいインフォグラフィック入門』ほか。

23 Apr, 2010