ビジネス図解: g.u.(ジーユー)の出店戦略
g.u.(ジーユー)の出店戦略が日本経済新聞(2010年4月22日付)に載っていました。
今後も出店拡大を続けていくみたいで、うち3〜5割は大型店にするようです。
先日、ファーストリテイリングのニュースリリースで、ジーユーが4月23日に初の都心出店(川崎)をすると発表がありました。
「ジーユー川崎ダイス店」は店舗の規模もこれまでの2倍規模となる大型店で、都心出店と大型店出店というジーユーの出店戦略の成功を占う店舗となりそうです。
日本最大のジーユー店舗 「ジーユー川崎ダイス店」が4月23日(金)いよいよオープン!
さらに、ジーユーはインターネット通販への参入も計画していると新聞記事にありました。
図: g.u.(ジーユー)の出店戦略

上の図に、ジーユーの出店戦略をまとめてみましたが、同じファーストリテイリンググループのユニクロが歩んできた出店戦略と重なり合います。
ジーユーの場合、昨年の「990円ジーンズ」によるブランド認知度の大きな向上が契機となり、次の段階へ進めたという感じがします。
都心への出店で、話題になる機会も増えると思います。
グループ企業間の棲み分けを消費者にどう伝えていくかがファーストリテイリング全体の成長を考えた場合に大変重要になるのではないでしょうか。
たとえば、ユニクロは昨年8月にディズニーとライセンス契約を締結し、ディズニーキャラクター商品を販売しています。
先日の日経MJ(2010年4月16日付)にグループ企業のジーユーやキャビンでもディズニーキャラクターを販売するとありましたが、消費者からするとわかりづらさを感じます。
ユニクロとジーユーの棲み分けは、ユニクロが「最高品質を手ごろな値段」、ジーユーは「まあまあの品質を最低価格」で提供と言っていますが、ジーユーの「990円ジーンズ」発表の際もユニクロの激安ジーンズと捉えていた消費者もいたくらいなので、ファーストリテイリング社内で区別しているほどには消費者に違いが伝わっていない印象を僕は持っています。
ジーンズの話で言えば、2010年3月期のユニクロの売上が前年と比べ大きく減った際、その原因のひとつにジーンズブランド「UJ」の価格プラン(1,990円/2,990円/3,990円以上)が消費者にわかりづらかったことを柳井正ファーストリテイリング会長兼社長は挙げています。
これがさらにジーユー、キャビンを加えた話になるようだと、何を買うべきなのか、よりわかりづらくなります。
また、SPA(製造小売業)スタイルが同じ上に、最近では素材調達や品質管理でもユニクロ方式を取り入れているので、同質化への注意が必要です。
もっとも、柳井正氏は著書「一勝九敗」(Amazon)の中で、「スポクロ」「ファミクロ」と出店をした際の失敗を次のように述べているので、ジーユーの展開においても違いの明確化は十分気をつけていることだと思います。
失敗の原因は、ユニクロ商品との違いが明確に打ち出せなかったことばかりではなく、(中略)お客様の立場で見ると、本来なら一ヶ所で済むところを三ヶ所の店舗を回る必要が出てしまった、ということでもあった。こんな不便なことはない。独りよがりの商売だった。
消費者に「違い」をわかってもらうための情報発信をどのように行っていくのか、興味深いところです。
2010.05.13追記
日本経済新聞(2010年5月12日付)に柳井正ファーストリテイリング会長兼社長への取材が載っていました。
どうやらジーユーの海外出店も考えているみたいです。
ユニクロとジーユーが共同出店すれば3,300平方メートル以上の大型店の開発も可能
ユニクロの海外インフラを使えば、早いピッチでジーユー海外出店となるのかもしれません。



































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