ビジネス図解: 「myGengo」翻訳者の質と量の確保

ビジネス図解 — Tags: — Jun Sakurada @ May 18, 2010
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先日の記事をきっかけに、myGengoさんオフィスを訪問し、直接話を聞くことができました。

myGengo | Simple human translation

そこで僕は、myGengoの使命は「コミュニケーションバリアを下げる」ことだという話を聞きました。
myGengoはその使命を果たすために、世界中の人々が気軽に利用できる翻訳サービスを提供しています。

図: myGengoの使命と事業

myGengoの使命と事業

myGengoの翻訳は人力翻訳です。
よって、「翻訳者の質」がサービスの質を決定します。
僕がmyGengoを知ってまず思ったのが、質の高い翻訳者が確保できているのかという点でした。
また、myGengoは翻訳スピードも「強み」としているので、たくさんの翻訳者が必要になるはずです。
翻訳者の質と量の両方を確保するのは、大きな課題のように思いました。

図: 翻訳者の質の確保

myGengo 翻訳者の質の確保

myGengoの正社員5名は翻訳作業を行いません。
彼らが作業するのはより良いプラットフォーム作りです。
翻訳はすべて外部スタッフが行っています。
大事な「翻訳の質(コンテンツの質)」は外部の能力に依存していることになります。
これはGoogleだったり、アップルのAppStoreと同じ考え方です。
問題は、どうコンテンツの評価をし、質を保つ仕組みを作るかです。
Googleの場合は独自のアルゴリズム、App Storeは審査によって、質を保っています。

myGengoは信頼できる翻訳スタッフ数名と契約を結んでいて、その契約スタッフが、他の翻訳スタッフ全員をテストし、質を保てるようにしています。

図: 翻訳者の量の確保

myGengo 翻訳者の量の確保

翻訳者はいい具合に集まっているそうです。
翻訳が依頼される内容の面白さが要因のひとつとしてあります。

myGengoを通じての翻訳依頼は、いろんな内容があるそうです。
74%が500文字以下(翻訳料2,500円、翻訳時間4時間程度)の仕事で、ラブレターの翻訳なんてのも含まれています。
翻訳者にとってこれは何を意味するのでしょうか。
これまで契約関係など堅苦しい内容の翻訳ばかりしていたのが、幅広い翻訳案件を受けられるようになった上に、どの案件を翻訳するかどうかも自由に選べるので、これは大変な魅力となるでしょう。

翻訳者にとってmyGengoは新たな仕事の受注経路となるわけですが、myGengo上で翻訳者の名前を出すことでブランディングツールとしても活用できるようになるのではないかと思って、その点を訊ねてみました。

これに対して、いまのところ、翻訳者の名前を出すことは考えていないという答えでした。
一番の問題は、名前を出すと、myGengoを介さずに直接依頼者と翻訳者がオーダーをやりとりしてしまう危険があるからということです。
ただ翻訳者に対して、myGengo上の実績から、あなたは三ツ星、あなたは二ツ星とmyGengoが評価した内容を履歴書などに載せられるようにするといったことは考えているみたいです。

その一方で、翻訳者向けツールの質をあげて、翻訳者をサービスにつなぎとめることの重要性も感じているようでした。

最後に。
「コミュニケーションバリアを引き下げる」というmyGengoのミッションに共感しない人はまずいないと思います。
myGengoはAPIなどツールの提供は無料にし、あくまで翻訳そのものを収入源としていく考えです。
日本語で書いたブログ記事を、ブログ管理画面からmyGengoに翻訳依頼を送信して、英訳を返してもらうなんてことも実現に向かっています。
世界に向けて情報発信できる機会が増えるのはとても喜ばしいことです。
今度、実際にサービスを利用してみようと思います。

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