マクドナルド店舗数増減で見る日本

気になるデータをグラフで紹介

100ヵ国以上で店舗を展開するマクドナルド。
ガーディアン公開のデータによれば、2007年と2012年の店舗数データを比較すると、この5年で店舗を減らした国は全部で7ヵ国。
その中で日本は減少数トップ、つづくのは財政危機のギリシャとプエルトリコ。

マクドナルド店舗数増減で見る日本

エディターズ・レター

データ・ジャーナリズムに取り組むメディアが増えてきた。The Guardianの『Data Blog』もそうだ。The Guardian『Data Blog』が他のメディアと違うのは、記事で使用したデータを積極的に公開している点だ。

今回のグラフに参照したデータは、『Data Blog』の記事「McDonald’s 34,492 restaurants: where are they?」の末尾にあるリンク(Donload the full spreadsheet)よりダウンロードしたデータをもとにして作成した。

The Guardianのダウンロードデータには、マクドナルドの各国店舗数(2007年と2012年)がまとめられている。2012年の店舗数は、アメリカが14,157店舗でトップ、日本は3,279店舗で2番目にマクドナルドが多い国となっている。3位は中国で1,705店舗だ。

2012年の店舗数データの隣列には、2007年の店舗数データが並んでいたので、列を追加してその差を試しに算出してみたところ、面白いデータが浮かび上がった。
グラフにある通り、2007年から2012年の間に最もマクドナルド店舗数が増えた国は中国で、最も店舗数が減った国は日本だ。
日本に次いで、店舗数を減らしているのは、財政危機のギリシャ、プエルトルコだったことから、日本のマクドナルド店舗数減少には日本経済の縮小が反映されているのだろうと思った(ほかに少子高齢化)。
しかし経済の専門家ではないので、深い考察もできないことから、このデータを特別取り上げるでもなく、ほったらかしにしてあった。
それに、「ただのグラフ」を公開することへの躊躇もあった。

でもそれをいま改めてコンテンツにして公開したのにはつぎのような理由がある。
このグラフを見た人が、何か答えを導き出してくれるんじゃないかという期待と、既存メディアに対して思うことの裏返しを実践してみようと思ったからだ。

「わかりやすい答え」を求める人が多いと考えるのは容易だ。でも中には、メディアの示す明快な答えに犯される前に、自分なりの「答え」を考えてみたい人もいるように思う。
読み手に考える余地のあるコンテンツを提示するのもメディアの役割なんじゃないか(それは考える人を増やし、市井の議論を活性化する。日本社会の文化向上を促す)。

日本のマクドナルドが2007年から2012年の5年間に、世界で最も減少していることから何が読み取れるのか。
グラフを見てこの事象に興味をもった人は、The Guardianの記事公開データも見て、自分なりの思考を。

ソース