PC版とモバイル版の違いに注目。NYTのデータ・ジャーナリズム事例

アメリカには軍の余剰装備を、警察機関にまわすプログラムがあるそうです。
アサルトライフルを持つ警官、米警察の過剰な軍事化 | AFPBB
米軍の余剰装備を学校に配給する制度に批判の声 | ウォールストリート・ジャーナル

ニューヨーク・タイムズが運営する「The Upshot」では、ペンタゴンのデータベース(2006年以降)をもとに、武装装置が各州の警察にどう配分されたかをインタラクティブなマップで視覚化しています。
What Military Gear Your Local Police Department Bought

武装アイコン(6種類)を選ぶと、データはフィルタリングされる。

ライフル

アメリカ 軍 余剰装備 警察 1

オレンジに塗られた地域にマウスをあてると武器数内訳が表示されます(PC版のみ)。

アメリカ 軍 余剰装備 警察 2

装甲車

アメリカ 軍 余剰装備 警察 3

ファーガソン事件(2014年8月9日)をうけて、8月19日に公開。

このデータ・ビジュアライゼーション、内容のほかに2つの点で興味深かったです。

1. データを公開

使用データはGitHubでダウンロードできるようになっています。
TheUpshot/Military-Surplus-Gear

アメリカ 軍 余剰装備 警察 4

メディアが記事(ビジュアライゼーション)に使用したローデータを公開するのは、透明性があって良いですよね(The GuardianのDatablogもよくやっている)。

2. モバイル版でのわりきり

モバイル版ではインタラクティブ仕様にはなっておらず、静止画像で武装別データのマッピング画像を縦に並べるにとどめています(したがって武器数の詳細内訳は見れない)。

ニューヨーク・タイムズ The Upshot モバイル  データ・ビジュアライゼーション

このマップのように細かいものをモバイルで操作するには不向きと考え、概要だけが見てとれるようにしているのだと思います。

モバイル版でのデータ・ビジュアライゼーションの見せ方への苦心が伺えます。