プレゼン資料テンプレート作り方のコツ1:表紙と使う写真について

アル・ゴアの『不都合な真実』のプレゼンテーションを制作したデュアルテ。その創業者による『スライドロジ―』は何度も読み返すような文献です。

アル・ゴア『不都合な真実』

An Irresistible Keynote | Duarte

アル・ゴア 不都合な真実 プレゼンテーション

デュアルテ

Persuasive Presentation Experts | Duarte

duarte デュアルテ

『スライドロジ―』の中に、デュアルテが制作したHP(ヒューレット・パッカード)のプレゼンテーションのテンプレート事例が載っています。

HPのためにデュアルテは、スライドレイアウト集、カラーパレット、写真やアイコンなどの素材ライブラリー、グリッドシステムなどガイドラインを用意したそうで、その一部がデュアルテのサイトで閲覧できます。
Make Your Brand Feel Brand New | Duarte

表紙(タイトルスライド)テンプレート

プレゼンテーション テンプレート

構成要素は、つぎの通り。
・ロゴ
・スライドタイトル
・スピーカー名
・肩書き
・コピーライト表記
・背景ビジュアル

上の画像のスライドタイトルには、3行の場合とあり、いろんな長さのケースの想定がされています。
実際に、このテンプレートを使ったプレゼンテーションがSlideShareに挙がっていたのでタイトルスライドを見てみましょう。
Hp Q3 2007 Earnings Presentation

HP プレゼンテーション タイトルスライド

テンプレートと比較すると、会社からの発表資料のため、スピーカー名や肩書きがない代わりに、日付が入っているのと、ロゴの帯にURLの記載があります。
個人用のテンプレートと会社発表用のテンプレートが用意されているのだと思います。

つぎのカンファレンス用と思われるプレゼンのタイトルスライドは、要素は同じながら、テキストやロゴの位置が異なっています。
Hewlett Packard’s Sustainable Brand Journey(注:2ページ目がタイトルスライド)

HP タイトルスライド プレゼンテーション 2

スライドで使う写真(画像ライブラリー)

タイトルスライドの背景でも使用されている写真は、ブランドに合った写真を各種、素材ライブラリーとして用意し、その中から選んで使用するようになっています。

画像ライブラリーを作り、社員がその素材を再利用できるようにすれば、会社全体にとってプラスになります。これで、プレゼンの度に慌てて画像を探し回らなくてすむからです。承認済みの画像を自由に入手できれば、デザインの手間が省け、生産性も上がります。
(『スライドロジー』P178より)

ライブラリーに入れる写真を選ぶ際、デュアルテは、ライティングや色調が近いものを選ぶようにし、統一感に気をつけているそうです。

HP プレゼンテーション タイトル スライド 4

また、スライド全面に敷く写真の構図については映像作家、写真家が用いる「3分割法」を『スライドロジ―』の中ですすめています。

3分割法とは、画面の縦横を3等分し、その分割線の交点にポイントとなる要素を置くというものです。(『スライドロジー』P181)

試しに、HP社のタイトルスライド写真に分割線を置いてみました。

写真 プレゼンテーション 三分割法

この構図は、『Design rule index デザイン、新・100の法則』にも「3分の1の法則」として挙がっており、ルネッサンス期の巨匠が使用していたとあります。

画面の上下左右を3等分して、仮想的な9つの長方形と4つの交点を作り、デザイン内の主要な要素を格子の交点に置く。すると非対称な構図になるが、これが見た時におもしろみを感じさせ、また一般的に美しくも見える。
(『Design rule index デザイン、新・100の法則』より)

デュアルテによるHPのプレゼンテーション資料のテンプレート、今回はタイトルスライドを中心に見ていきました。次回以降で「グリッドシステム」や「色」も取り上げていきます。

ビジュアルシンキング書籍 第2弾