インフォグラフィックのデザイン〈思考の流れ〉編

前回は〈視線の流れ〉のデザインについて書きました。インフォグラフィックをデザインする際は、〈視線の流れ〉だけではなく、見る人の〈思考の流れ〉も意識します。

今回は、前回と同じ題材をつかって、〈思考の流れ〉に関するポイントをお伝えします。

題材

題材にするのは、こちらの記事に掲載したタイムライン型のインフォグラフィックです。マーク・ザッカーバーグが2009年から発表している「新年の抱負」の変遷をまとめたものです。

マーク・ザッカーバーグ 新年の抱負 10年史 インフォグラフィック

あえて迂回させるのはなぜか

このデザインで一番悩んだところが、タイムライン線の流れでした。

インフォグラフィックの作り方 1

情報効率だけで考えれば単純で、年表スタイルでまっすぐ縦に並べるのが答えです。読み手の情報摂取効率は高まります。

インフォグラフィック 作り方 2

その一方で、一息で情報を得るため、考えるきっかけが途中で生まれにくくなっています。

インフォグラフィック 作り方 3

それよりも、時々立ち止まれるようにしたいと思いました。文章がいいのは、情報を受け取りながら、それに同期して思考も活性化されることです。

その感じを取り入れるために、あえてクネクネ迂回するようにデザインしました。

インフォグラフィック 作り方 4

もちろん、コンパクトな情報フォーマットの方がいい場合も多々あります。どちらがいいかは、どんな風に情報を受け取ってほしいかで変わります。

この例でいうと、意図的に情報の流れをもたつかせることで、考える時間をつくるようにしました。

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