【ドラッカー図解】人生を無駄にしないためには

ドラッカー著『プロフェッショナルの条件』を図解するシリーズ。シリーズ目次はこちら

長く働くことを前提にする

人生100年時代と盛んに言われる前から、ドラッカーは長い労働寿命に対する備えを唱えていました。

グローバル化と競争激化、急激なイノベーションと技術変化の波の中にあって、組織が繁栄を続けられる期間はいっそう短くなっていく。これからは、ますます多くの人たち、特に知識労働者が、雇用主たる組織よりも長生きすることを念頭におかなければならない。──『プロフェッショナルの条件』より

ドラッカー プロフェッショナルの条件 図解 2

日本の高度経済成長期のように、企業や業界の繁栄期間が長い時期には、組織に対する依存が高くても、問題がありませんでした。

ドラッカー プロフェッショナルの条件 図解 3

「○○に勤めています」と言えば、それがその人のアイデンティティになりました。

ドラッカー プロフェッショナルの条件 図解 4

ところが、今のように大企業であっても何が起こるかわからないと明らかになって、組織に依存するのが危険だとわかってきました。所属する組織の繁栄期が過ぎた場合は、そのまま居座り続けることもできますが、ともに沈没する可能性があります。

したがって、ほかの組織に移ることも想定しておく必要があります。長い労働寿命の間に何社も渡り歩く前提にたつと、個人の労働人生があって、その上に組織が乗っかっていると考えた方が自然です。

プロフェッショナルの条件 ドラッカー 図解 7

組織名なしで仕事を語れる人が強い

こうなった時に、個人の確固たるものがないと、「何社も経験しているけど、いったいあなたは何をする人?」となってしまいます。

それで、そうならないために、「あなたは何をしているのですか?」と聞かれたら、「わたしはマーケターです」「プログラマーです」など、組織名を出さないで自信をもって答えられるようになっておきます。

ドラッカー プロフェッショナルの条件 図解 5

帰属先は「組織」ではなく「専門領域」を意識します。

ドラッカー プロフェッショナルの条件 図解 6

人生を無駄にしない

人生の多くの時間を占める労働時間。ますます労働寿命は伸びるでしょう。そこへの備えは、個人のアイデンティティを確立することです。強いアイデンティティを持つ人は、自分のやりたいことを軸に労働人生が送れます。

『プロフェッショナルの条件』で一番好きなのがつぎの一文です。

私が13歳のとき、宗教のすばらしい先生がいた。教室の中を歩きながら、「何によって憶えられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。先生は笑いながらこういった。「今答えられるとは思わない。でも50歳になって答えられなければ、人生を無駄にしたことになるよ」──『プロフェッショナルの条件』より

憶えられるためには、一度アイデンティティを固めるだけではダメです。経験や知識は何もしなければ陳腐化していきます。継続的に学習して自らをアップデートし続ける必要があります。

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シリーズ目次

ドラッカー図解シリーズ 目次

図で考える。シンプルになる。
プロフェッショナルの条件 ドラッカー